ドッグフードを販売する事
2016/07/30 in DOG DIAMOND
ちょっといつもと違った視点で、思った事を綴ります
(多分長いです)
【ドッグフードを販売する事について】
トリマーがドッグフードを販売する
プロとして、毎日何頭もの犬を触って、健康状態を管理しているトリマーが
ドッグフードを提案・販売する事は至極当たり前な事だと思っています
なぜならトリマーは飼い主様から食事についての相談を受けますから
話は変わりますが
当店に面接にくるトリマーさんで、仕事の目標として【自立】を掲げる人は多いです
【自立】と一言で言っても、何をもって自立と捉えるかは人それぞれで
親元から離れて一人暮らしをする事をひとつの目標にする人は多いですが
男ならそうも言ってられません
結婚して家族を養って、初めて自立したと感じる人もいるでしょう
過去に50人くらいの方と面接したかと思いますが
面接した時点で、過去の自身の経歴の中で
真剣に犬の食事について考えて、学んだことのある人はほとんどいません
トリマーは犬の美容だけでなく
健康・医療・食事・躾・・・・・すべてに精通してこそ信頼を得ます
学んで→質問されて→回答・提案したら・・・・販売するでしょう?
全国のサロン事情はよく知らないですが
ドッグフードを販売しないサロンがあったとしたら
その部分においては、飼い主様と寄り添えていないのだと思います
また陳列しているけど売上が少ないサロンは
勉強が足りないんだと思います
後の話にも繋がりますが
学べば巷に溢れているフードがどんなに粗悪かわかりますから
当店の物販は月商約100万円
売り場面積3坪にしては多いのかもしれませんが
顧客数から考えると、かなり少ないです
お店の売り上げが月100万と聞いて、多いと感じたトリマーさんは
そのあたりの意識から変えなければいけません
なぜ私が少ないと感じるか
まぁ力を入れられていないから少ないのですが
近所にどれだけの犬がいて
ドッグフードを販売しているお店がどれだけあるか
そして販売しているお店がどんなフードを扱っているか
そのあたりを相対的に考えたら、おのずと見えますよね
私の知る限り、近くに限って言うと
【拘っているお店】
=売りたくないものを扱っていないお店
=本当に売らなければならないものしか置いていないお店
は国立に1件 八王子に1件
そのくらいです
拘っているお店には
ドラッグストアーは100%当てはまりません
ホームセンターも100%当てはまりません
大手量販店も100%当てはまりません
療法食を扱っている動物病院も当てはまりません
生体販売をしていて、仔犬用のごはんをメーカーからもらってる
お店も当てはまりません
結局割合で言うと拘った店はほとんどないんですよね
どうして?大事な愛犬のごはんでしょ?
そう思いますよね
どうしてかと言うと、飼い主さまの意識が低いからです
お店側も需要がないから売りたくないものも売るんです
経営しなければならないから、仕方のない事なのかもしれませんが
私は売りません
意識が変わらない人のケアまでしようとは思わないですから
同業の方で自分の意識が低いと感じた方は
そこから変わらなければ、商品は売れません
言葉に魂が宿らないですからね
仮にお店に陳列されてあるフードを勧める事に引け目を感じているなら
やはり売れません
私は有益な情報を提供して
そしてその対価として商品を買ってもらう事に、何の引け目も感じません
それなりに時間を割いて、情報を収集していますし
結果として犬が健康になるかもしれないのですから
ここまでは意識の問題です
ここが変わらないとやはり販売量は増えないですが
愛犬のごはんの事を考えるようになって、学んでいるにも関わらず
売上が伸びないのであれば、販売方法に問題があります
陳列してある商品の良いところを懇々と説明しても商品は売れません
(※もちろん買っていただけるお客様もいらっしゃいます)
なぜなら今食べさせているフードも、自分でパッケージの説明を読んで
あるいは販売員の方にすすめられて
良いと思って食べさせている方がほとんどだからです
逆に言うと、良くないと分かっていながら価格面で妥協している方は少ないです
良いものは高いです
お店側は値段に左右れないで、自分が良いと思ったものだけを仕入れるべきです
脱線しました・・・
じゃぁ何をどう説明すれば良いの?
前提として、私は陳列されているフードの説明はほとんどしません
まずする事は
①犬を触ります(連れてきていたら)
肥満度・筋肉の付き方・毛艶・爪の状態・皮脂・・・
②健康状態(既往症)やお困りごとを聞きます
③食べているフードを聞きます
※特定のフードに関して言えば、聞かなくても分かる事もあります
これらの作業(会話)をしたうえで
今の食事がその子にとって適切かどうか
そこをお伝えします
適切であれば、そのまま食べさせて頂くようお願いします
適切でなければ
なぜ適切でないかを説明します
そういう事なんです
私は市販されているほとんどのメーカーの品質はある程度把握してるんです
ペットショップに行った時、新商品が陳列されていたら
パッケージは一通り見ます
気になる商品を見かけたら、検索します
かなりの数把握しています
だって今食べているものが≪良いか悪いか≫それも答えられないのに
陳列している商品の優位性を語ったって、そんなのサービスとは言えないですよね
原材料と製造方法、コンセプト等を見れば
その商品がdogfoodanalysisでどの評価かは分かります(大体合ってます)
おすすめ出来ないものを食べていたとしたら
その犬にとっておすすめ出来ない旨を伝えます
飼い主様はどうします?
意図的にしている訳ではありませんが
結果として出口はひとつしかないんです
いわゆるクロージングです
『良質なものを与える』
『一者択一』選択肢は他にないんです
補足です
陳列しているラインナップは出来る限り増やしたいですね
ひとつの商品で全ての子に対応できる訳がないですから
月齢・体格・運動量・既往症・・・etc
ラインナップの中から選んであげてください
当店では
ロータス・ドッグフード工房・アーテミス・スプリングナチュラル・クプレラ
FISH4・アニモンダ・ネイチャーズバラエティー・ソジョーズ・K9ナチュラル
が陳列されています
異なるコンセプトの商品を、賞味期限が切れない範囲で
置くことをオススメします